副業詐欺トラブル急増中!FX詐欺について弁護士が解説

副業詐欺
  1. 【副業詐欺の中でも被害件数が多いFX詐欺とは?】
  2. 【FX詐欺の手口】
  3. 【副業詐欺のFXの投資話で実際にあった被害事例】
  4. 【「副業で稼げる!」どころか高額支払いになる副業サイトに注意】
  5. 【海外の証券会社を使ったFX詐欺の被害】
  6. 【FX詐欺のよくある3つの手口】
    1. 『自動売買ソフトを購入させる』
    2. 『実在しない取引所で取引させる』
    3. 『トレード手法を教える』
  7. 【それ詐欺かも?!FXの自動売買ソフトで稼げる?稼げない?】
  8. 【高額で購入させられたFXの自動売買ソフトが詐欺でした】
  9. 【FXの自動売買ソフトによる詐欺の代表的な手口】
    1. ①儲からない自動売買ソフトを高額で売りつける
    2. ②SNSでFXで稼いで派手な生活をしているアピールをする
    3. ③「今だけ、この価格です!」という”期間限定”で煽ってくる
    4. ④取引履歴のデータの改ざん
    5. ⑤口座を開設させて入金させる
    6. ⑥会社を倒産させ、音信不通になる
    7. ⑦出金させない。クーリングオフにも応じない
  10. 【FX自動売買ソフトで資金を運用するリスクとは?】
    1. 『取引履歴のスクリーンショットは、ねつ造できる』
    2. 『過去の運用実績も信用できない』
  11. 【副業詐欺を働く業者が騙す相手を探している場所とは?】
    1. 『マッチングアプリ』
    2. 『SNS』
    3. 『LINEのオープンチャット』
  12. 【SNSで営業活動しているアカウントは悪質業者なのか?】
  13. 【そもそも論「誰でも楽に稼げる」なら他人に売らないはず】
  14. 【まとめ】

【副業詐欺の中でも被害件数が多いFX詐欺とは?】

FX詐欺とは、FXの投資話やFX自動売買ソフト販売などの手段を用いて行われる詐欺のことを言います。

例えば、以下のような詐欺被害がFX詐欺に当たります。

「リスクゼロ」「高い利回りを配当」などをうたっていたので入金したところ、連絡がつかなくなり資金を引き出せなくなってしまった。

「確実に儲かります!」という甘い言葉で勧誘され、FXの自動売買ソフトを高額で購入させられてしまった。

・取引で含み益が出ていても、基準を満たした金額を超えなければ出金できないといわれ、未だに出金できずにいる。

FX以外にも、株や債券などいろいろな投資話で詐欺被害は存在しますが、FX詐欺はその中でも被害件数が最も多い案件として考えられています。

【FX詐欺の手口】

FX詐欺の手口としてはたくさんの人に資金を出資させて、それをそっくりそのまま返金しないケースがほとんどです。

FX詐欺では「高配当」「低リスク」をうたってくることが多く、安易に手を出し、被害に遭ってしまってます。

さらには、出資金を騙し取り、その運営会社を倒産させて逃げるという手口もあります。

海外の証券会社では、国内の証券会社と異なり、倒産の際の損失補填が義務化されてない場合があるので、そのまま出資金を持ち逃げされてしまう可能性があります。

また、他の手口としてよくあるのは、顧客から出資金を集め、入金させて、運用して含み益が出ても出金はさせないというケースもあります。

海外の証券会社の場合、金融庁の管轄に入っていないため金融庁からの対応が取れなくなります。

またその他にも「絶対儲かりますよ!」と宣伝し、FXの自動売買ソフトを販売し、設けるという手口もあります。

このケースは、ほとんどが運用資金を溶かしてしまい、出資者は損をするだけです。

また、もっと悪質な場合はデモ口座で運用しているだけで、実際は実資金を運用していないこともあります。

【副業詐欺のFXの投資話で実際にあった被害事例】

FXによる詐欺の手口は巧妙化し複雑になってきています。

それに伴いその被害も被害件数も年々増えています。

典型例としては先述したように「低リスク」「高配当」などを謳っていたので出資したところ、業者と連絡が取れなくなり、お金を引き出せなくなってしまったというケースや「確実に儲かりますよ!」と勧誘され、FXの自動売買ソフトを高額で購入させられてしまうといったケースもあります。

他にも「ここで勝負をすれば○倍になりますよ!」と甘い言葉で誘い、顧客にわざとハイリスクハイリターンの取引を行わせることで追加の証拠金を入金させてくるケースもあります。

こういった場合は、業者が仕組んでいることがほとんどで、多額の資金をだまし取られてしまうことになってしまいます。

他にも、このような副業詐欺のFXに関連する詐欺で以下の報告があります。

【「副業で稼げる!」どころか高額支払いになる副業サイトに注意】

ネットで「副業、無料」と検索し、ランキング上位のサイトに登録した。

業者から直接メッセージが送られてきて、2万円の電子ガイドブックを勧められ購入した。

内容はFX投資の運用マニュアルのようだが、読んでも分からないと思っているところに業者から電話があり、FX自動売買アプリと運用サポートなど計100万円の契約を勧められた。

お金がないと言ったが、消費者金融で借りるよう指南され、断り切れずに借りて支払ってしまった。もうけはなく借金が残った。

(参照:2023年3月29日発表情報)
出典:消費生活支援センターからの引用

【海外の証券会社を使ったFX詐欺の被害】

海外の証券会社は高いレバレッジがあるので使い方によっては非常に魅力的です。

また一方で、出金拒否や出金停止などの詐欺被害も世界中で発生しているため注意をする必要があります。

その他にも、信託保全が義務化されていないこともあるため証券会社の倒産によって、預けているお金をすべて失うリスクもあるのです。

このような被害に遭わないためにもFX業者を見極めることは非常に重要なのです。

信託保全に関しては、資金を運用する前にその旨を確認した上で、業者を選べばリスクを避けることができます。

ただし「一部信託保全を行っています」と謳う業者もいるので、そういった業者では完全な保証は行われないので要注意です。

その他にも、良質な業者かどうかを見極める方法としてライセンス確認があります。

海外の証券会社は金融庁の登録を受けることができない場合がほとんどです。

しかしながら、全ての海外の証券会社が危険なわけではありません。

国際的なライセンス取得し、運用を行っていることで安全性を担保されている証券会社も実在します。

それとは反対で、無資格で行っている証券会社は危険性が非常に高いと考えれます。

こうした詐欺行為が疑われるような証券会社は初めから利用しないのが詐欺被害にあわないための対策になります。

このような注意を払いつつも詐欺被害にあった場合には、まずはFX詐欺の返金請求の実績がある弁護士にご相談されることをオススメいたします。

【FX詐欺のよくある3つの手口】

FX詐欺による被害報告で、よくある手口を3つご紹介させて頂きます。

もし、この記事を読まれているアナタがすでにFXで投資をされている場合、今現在やり取りしている相手に、以下のような手口に当てはまっていないかどうかを、改めて確認しておきましょう。

『自動売買ソフトを購入させる』

まずは先述してますが、FX自動売買ソフトを購入させる手口です。

自動売買ソフトとは、FXのトレードを手動ではなく自動で行なってくれるソフトのことを指します。

『実在しない取引所で取引させる』

これは副業詐欺と国際ロマンス詐欺が合わさった詐欺の手口です。

実在しない取引所へ案内し、そこでトレードさせます。

現実の相場ではなく、悪質な業者が作った偽物のシステムで運用を行うので、当然勝つことなどできません。

また、手の込んだFX詐欺になると、最初は少しだけ儲けさせて、実際に運用益が振り込まれてくる場合もあります。

この場合は「本当に儲かるんだ!」と成功体験をさせて、詐欺行為を働く業者を信じ込んでしまい、更にお金を出資させられる可能性があります。

『トレード手法を教える』

FXで儲けるためのトレード手法を教えると提案してきて、実は高額な情報商材を購入させるのが狙いの副業詐欺です。

このパターンは、業者の偽りの発言をLINEのやり取りのトーク履歴などを証拠として残しておかないと詐欺行為の立証ができず、返金請求が難しい案件です。

【それ詐欺かも?!FXの自動売買ソフトで稼げる?稼げない?】

毎年、様々な副業詐欺が発生しています。

世の中に便利なツールが生み出されることと同時に、副業詐欺の手口も非常に巧妙化してきています。

そして、多くの方が副業詐欺の被害に遭い、弁護士に相談される数もなかなか減っていきません。

そして副業詐欺の中でも、FX詐欺の相談件数が最も多いのです。

次に、FX詐欺で最も多い自動売買ソフトで運用させて騙す手口をご紹介していきます。

「FXの自動売買って詐欺が多いの?」

高額なFXの自動売買ソフトの購入を勧められたけど、これって詐欺?」

「なんで無料でFXの自動売買ソフトを配ってるの?」

このような不安や疑問を持ったことはありませんか?

【高額で購入させられたFXの自動売買ソフトが詐欺でした】

「FXの自動売買ソフトで運用すれば、会社勤めをしながらでも収益を出せる!」

副業解禁された今の時代、本業をやりながら副業でも稼ごうと思ってる方も多いと思いますが、自動売買ソフトを利用した副業詐欺が横行しているため注意が必要です。

FXの自動売買ソフト自体に問題があるわけではなく、優良な自動売買ソフトを使えば、会社勤めやパートしながらでも利益を得ることはできます。

しかし、ある程度のFXの基礎知識が無いと、機械任せのトレードはリスクが高いので、その点は要注意ではあります。

そして、FXの知識も経験もない素人が淡い期待を抱き、悪質な業者の言葉巧みな手口に引っ掛かり、以下のような詐欺被害に遭うケースも多いのが実情です。

「絶対に元が取れます!」という甘い誘いに乗り、数万円~数十万円の高額な自動売買ソフトを購入させられる

・FXの取引口座からの出金拒否や、返金対応をしてくれない

・誇大広告や、取引履歴の改ざんにより実際は儲からない自動売買ソフトを買わされ、事前に言われた通りの利益が出ない

副業詐欺の被害に遭わないためにも、FXの自動売買ソフトを利用する場合は次の点に注意しましょう。

・突然、SNSに知らない女性のアカウントから「一緒に投資で稼ぎませんか?」などのDMが来た場合は無視する

「絶対に儲かります!」などの謳い文句の宣伝や、派手な生活をしている成功体験を強調する広告を信じない

・商材名をネットで検索し、レビューや口コミなどをチェックした上で購入を検討する

・会社の所在地が海外の無登録業者は利用しない

もし、副業詐欺でFX関連の詐欺被害に遭った場合は、国民生活センターや消費者生活センターなどの公的機関、適格消費者団体、金融庁の利用者相談窓口、警察の相談専用電話、弁護士などに相談されることも考えておきましょう。

【FXの自動売買ソフトによる詐欺の代表的な手口】

①儲からない自動売買ソフトを高額で売りつける
②SNSでFXで稼いで派手な生活をしているアピールをする
③「今だけ、この価格です!」という”期間限定”で煽ってくる
④取引履歴のデータの改ざん
⑤口座を開設させて入金させる
⑥会社を倒産させ、音信不通になる
⑦出金させない。クーリングオフにも応じない

それぞれの手口を詳しく見ていきましょう。

①儲からない自動売買ソフトを高額で売りつける

投資初心者に、稼げないFXの自動売買ソフトを高額で販売する手口です。

相場の状況と、自動売買ソフトの手法が合致する時は利益を生みますが、合致しない時に一気に損失を膨らませ、資金を溶かしてしまいます。

運用開始時に「多めに資金を入れた方がいいですよ」と言ってきたり、運用資金が減ってくると入金を催促してきたら、この手口を疑いましょう。

②SNSでFXで稼いで派手な生活をしているアピールをする

FXの自動売買ソフトで大儲けして派手な生活をSNSでアピールする手口です。

「何もせず放置しているだけで資金が2倍3倍に増える」「初心者でも月利○○%!」といった書き込みで投資初心者の関心を誘惑してきます。

SNSでフォローするとメッセージが来たりします。

③「今だけ、この価格です!」という”期間限定”で煽ってくる

「今だけ、この価格です!」と言って”期間限定”という理由で自動売買ソフトや情報を販売してくる手口です。

例えば、2023年に入ってもアメリカはインフレを抑制するために金利を上げ続けてます。

その影響でUSドルは上がり続け、円安ドル高となっているのです。

そしてそれを理由に悪質な業者は

「今はUSドルが上がっているので、今この自動売買ソフトで運用すれば儲かりますよ」

「今なら自動売買ソフトを50%OFFでお譲りしますよ」

など、お得感を出して、購買欲を煽ってきます。

「期間限定で今買わないと勿体無い」と思わせて、冷静さな判断ができない状態にして契約させようとする手口なのです。

④取引履歴のデータの改ざん

自動売買ソフトの取引履歴を改ざんして、儲かっているように見せてくる手口です。

運用資金が増えている取引履歴を見せられると、信じてしまう人間心理を利用してきます。

世の中が便利になり、画像の加工技術も進歩しているので、素人が見ても改ざんを見抜けません。

⑤口座を開設させて入金させる

「勝てるトレード手法を教えるから、こちらが指定する証券口座を開設して欲しい」と言って、口座開設させて、業者が報酬を得る手口です。

口座開設を申し込んだ人の個人情報が売買される場合もあると言われています。

また、指定の口座に入金させたお金を持ち逃げするというトラブルも発生しています。

⑥会社を倒産させ、音信不通になる

昨日までやり取りしていた業者が突然音信不通になる手口もあります。

会社を解散させて、連絡も取れなくなり、出金もできないという状況に陥ります。

⑦出金させない。クーリングオフにも応じない

次のような言い訳を繰り返し、出金やクーリングオフに応じない手口です。

「今回の件では、クーリングオフは適用できない」
「口座開設の際に申し込みで不備があったので出金できない
「本人確認に時間がかかっているのでもう少し待って欲しい」
「その口座は存在しない」
「こちらが決めた一定期間内は出金できない規定になっている」

自分で何度連絡しても出金できる可能性は無いので、弁護士に相談して代理で返金請求をしてもらった方が良いです。

【FX自動売買ソフトで資金を運用するリスクとは?】

『取引履歴のスクリーンショットは、ねつ造できる』

昨今SNSでは、「今日は100万円稼ぎました!」とか「月利50%!」などの高い運用益を示すスクリーンショットを貼り付けて、誰でも簡単に稼げるとをアピールするアカウントが多く見られます。

そのような投稿をアナタも見たことはありませんか?

実は、取引履歴のスクリーンショットの数値は簡単に書き換えられます。

本当は、ほとんど利益が出ていなくても「100万円」「1000万円」単位の利益に見せかけることができるのです。

スクリーンショットのねつ造の可能性があると考えて、そのようなSNSの投稿にだまされないようにしましょう。

『過去の運用実績も信用できない』

FX自動売買ソフトを販売する業者は「過去の実績」を営業トークに使います。

過去の運用実績とは、その自動売買ソフトを使って実際に運用益を出した記録です。

過去の購入者の経験談や取引履歴の数字などを提示してきます。

しかし、過去の実績を鵜呑みにするのは極めて危険です。

【副業詐欺を働く業者が騙す相手を探している場所とは?】

副業詐欺でFX関連の詐欺を働く業者が投資初心者を狙う場所があります。

それは、マッチングアプリやSNSなどです。

『マッチングアプリ』

マッチングアプリの運営側もこの手の悪質な業者の存在は認識しているようですが、対策を進めているものの、なかなかこのようなトラブルは減っていないのが現状です。

『SNS』

以下のSNSは特に日本人の利用者が多いことから、国際ロマンス詐欺と副業詐欺を働く悪質な業者が多いです。

Twitter(ツイッター)
Facebook(フェイスブック)
Instagram(インスタグラム)

『LINEのオープンチャット』

最近では、LINEのオープンチャットで投資初心者を集め、そこで高額なツールの販売を行うケースもあります。

【SNSで営業活動しているアカウントは悪質業者なのか?】

一般的に、金融業者はTwitterなどのSNSアカウントを使って告知などはしますが、DMを使って自動売買ソフトを売ったりはしません。

他にも、ネット上で配布されている「無料の自動売買ソフト」にも危険があります。

一部の販売業者は、アフィリエイターなどに自動売買ソフトを無料配布させて、自分が紹介した人の取引手数料の一部をアフィリエイターへの報酬に充てて、残りは全額自分たちの利益にしています。

無料の自動売買ソフトのすべてが詐欺目的とは言いませんが、運用する人が儲けられる仕組みになっている自動売買ソフトはほとんど無いと思われます。

無料の謳い文句には気を付けましょう。

【そもそも論「誰でも楽に稼げる」なら他人に売らないはず】

もしアナタご自身が「誰でも楽に稼げるFXの自動売買ソフト」を開発したら、他人に売らずに自分で使いませんか?

自分で自動売買ソフトで資金を運用して、その運用益だけで十分に稼げるわけです。

なぜわざわざ労力を割いて、数万円〜数十万円の単価で自動売買ソフトを他人に売る必要があるのでしょうか?

どうしても自動売買ソフトで運用してみたい方は「損をする可能性があること」をきちんと認識した上で、自己責任において運用しましょう。

【まとめ】

副業詐欺は年々巧妙化していて、多くの方が被害に遭っており、当事務所にも相談の連絡が跡を絶ちません。

その中でもFXに関連する詐欺は多発しており、減少することはありません。

誰でも簡単に稼げる投資などありません。

投資とは、ハイリスクハイリターンだということを、しっかりと認識しておきましょう。

現時点で、すでに資金を運用していて「もしかして私、騙されているかも・・・」と思ったら副業詐欺に詳しい弁護士に相談されることをオススメします。

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