【悪質サイトに電話してしまった時の対処法】

ワンクリック詐欺

ワンクリック詐欺に引っかかってしまい、悪質なサイト業者に電話してしまった場合、次のような不安があるかと思います。

「自宅や勤務先に怖い人が来るのではないか」

「個人情報が流出して悪用されるのではないか」

「個人情報を伝えてしまったので、どうなるのか不安」

悪質なサイト業者は言葉巧みにアナタを脅してくるため、恐怖を感じてしまい、とても不安な気持ちになってしまいます。

ただ、悪質なサイト業者の主張に法的な正当性はありません。

アナタが今不安を感じているのは、これからどうなってしまうのかが分からないからではないでしょうか。

人間はどうなるかが分からないと、想像力が独り歩きして最悪の未来を色々と想像してしまいます。

もしくは、こういった問題に関する知識も経験もないから、漠然と不安を感じてはいないでしょうか。

悪質なサイト業者に電話をしてしまった場合に発生すると考えられる問題点などを確認するとともに、悪質なサイトからの請求に関する正しい知識を得ることで、まずはご自身の心の不安を解消していきましょう。

その後でどう対処していくべきかについてお伝えします。

【ワンクリック詐欺とは?】

ワンクリック詐欺は、一度のクリックで被害者に不当な支払いを課す詐欺の一種であり、典型的な手法は、メール本文やWebサイトのURLをクリックしただけで「ご入会ありがとうございました」といったウソの文言で契約が成立したかのように装い、料金を請求することです。

この特徴から「ワンクリック詐欺」と呼ばれています。最近では、スマートフォンの普及に伴い、URLクリックだけでなく、アプリのダウンロードや動画の再生などでも請求画面が表示されるケースが報告されています。

ワンクリック詐欺が特に多いのはアダルトサイトや出会い系サイトなどですが、芸能情報、裏情報、ゲーム情報、コピーブランド、占いサイトなど、さまざまなジャンルのウェブサイトでも発生しています。

消費者庁の統計によれば、デジタルコンテンツに関する相談件数はピーク時の2015年から減少していますが、依然として問題は存在し、2018年には約11万件の相談が寄せられています。

ワンクリック詐欺に対する警戒心を持ち、信頼性のあるウェブサイトやアプリを利用することが重要です。

【電話をかけることは絶対にしない!】

ワンクリック詐欺に対処する際に電話やメールなどで悪質なサイト業者に連絡しないようにすることが非常に重要です。

ワンクリック詐欺の請求画面には、支払えない場合は電話で連絡するよう促す文章や電話番号が表示されることがありますが、これらは相手業者の策略です。

特に、子供や高齢者などの知識が限られている人々が高額の請求に驚いて電話をかけるケースがあります。しかし、冷静に対処すれば安全です。

請求画面が表示された時点では、悪質なサイト業者は被害者の情報を持っていないことがほとんどです。

電話をかけることで相手に連絡先情報を提供してしまい、被害者の不安を煽る行動がますます悪化する可能性があります。

ワンクリック詐欺に巻き込まれないためには、絶対に慌てずに冷静に行動し、電話やメールでの連絡を避けるべきです。

悪質なサイト業者に連絡しないことが、自身の安全を守る最善の方法です。また、弁護士や警察や専門機関に相談することも非常に大切です。

【個人情報が知られていても絶対に連絡しない】

ワンクリック詐欺は、アプリのダウンロードに関する手法でも増加しており、特に危険なケースでは、アプリをインストールするとスマートフォンから個人情報(電話番号やメールアドレスなど)が不正に抜き取られることがあります。

請求画面に自分の個人情報が表示されると、被害者は自身が特定されたと感じ不安になり、さらに焦ってしまうかもしれません。

しかし、このような状況でも絶対に悪質なサイト業者に自分から電話をかけたり、問い合わせのメールを送ったりするべきではありません。

何度も連絡が来る場合や状況が悪化する場合には、弁護士や警察などの法執行機関に相談することが重要です。

これらの機関は被害者をサポートし、悪質なサイト業者に対する適切な対策を講じる手助けを行っています。

自己の安全を守るために冷静な判断と適切な行動が必要です。

【複数回クリックしてしまった場合】

一部の詐欺サイトでは、被害者が複数回クリックさせられる手法を利用しています。

この方法は、契約を結んだかのような印象を与え、被害者に不安や混乱を引き起こすことを狙っています。

英語表記で理解しづらい場合、何度かクリックしてしまうケースも見受けられます。

しかし、複数回クリックしたからといって、金額や内容に同意したとは言えません。契約が成立するには、明確な同意が必要です。

複数回クリックさせられた場合でも、自分が意図的に同意しなかった場合、支払い義務は発生しません。

また、URLをクリックした先で個人情報の入力を求められる場合も注意が必要です。

これはフィッシング詐欺の一形態であり、個人情報を盗む危険性があります。

信頼性のないメールのURLは避け、慎重に行動することが重要です。

冷静な判断が詐欺から身を守るために役立ちます。

【悪質な場合は公的機関に相談しましょう】

ワンクリック詐欺なのかどうかわからなかったり、連絡してしまって対応に困ったりした場合や、お金を支払ってしまった場合は、弁護士や警察に相談しましょう。

【当事務所に実際にあった相談事例】

2023年08月16日

20代 女性

年齢確認で18歳以上のボタンをクリックしただけなのに、勝手に会員登録完了になってしまった。

友達と興味本位でアダルト画面を見ていたら、いきなり広告が出てきて、18歳以上ですかと表示されたので、「はい」のボタンをクリックしたら、勝手に会員登録完了になってしまいました。

その後、何かよくわからない会員番号が載っていて45万円払って下さいという内容だったのですぐにメ-ルをしました。

次の日に返信がきて、誤操作でキャンセルしたい方は電話でキャンセルをして下さいと書いてあったので、すぐ電話しましたが出ませんでした。

しばらくしてから相手の業者から電話が来て、キャンセルしたいとそのまま伝えたら、契約の取消し出来ない、クーリングオフもないと言われ、何も聞いてくれず、メ-ルの内容と全く違いました。

友達とも相談して、何とかしようと必死になり、ネットで検索をしていたら、こちらの法律事務所が見つかりました。

すぐに連絡をした所、女性の相談員の方でとても話しやすかったのと、弁護士の先生がすぐに対応してくれました。

その後、おかげさまで連絡は来なくなったので、今は安心して生活しています。

何かあった時はアフターフォローでまた対応してもらおうと思います。

これからも頼りにしています。よろしくお願いいたします。

2023年07月14日
50代 男性

タップしただけでアダルトサイトの請求をされ、有料サイトに電話してしまったら個人情報が流出しました。

興味本位でアダルトサイトの広告をタップしてしまって、すぐに18歳以上ですか?という画面になり、18歳以上を押したら登録完了の画面に切り替わりました。

何が起きたのか状況を把握できないまま、退会申請をする為に、サポートセンターに電話をしてしまいました。

12時間以内なら、47万円で済む。12時間を過ぎてしまうともっと高額なお金を支払わなければいけないという内容でした。

おかしいと思い、インターネットで検索していたらこちらの法律事務所さんが出てきて、私と似たような方の口コミを見て相談させていただき、解決してもらいました。

その後、情報が流出してしまったことが原因で、身に覚えのない番号から電話がかかってきましたが、アフターフォローで対応していただきました。

最初から最後まで親身になって対応していただき、ありがとうございました。また何かあれば、よろしくお願いいたします。

2023年06月1日

アダルトサイトに勝手に登録されて支払いをするように言われました。

興味本位でアダルトサイトを検索し、動画の再生ボタンを押すと年齢確認の画面が表示されました。

18歳以上のためクリックすると、勝手にサイトに登録されてしまいました。

解約のメールを送ると、メールでは解約できないと返信があったので、メールに記載されていた番号に電話をしたところ「誤作動ではないので解約はできない」「登録料の支払いをしないのなら弁護士から書類を送る」と言われました。

登録するつもりもなかったので、そのまま無言で電話を切りましたが、着信拒否をしても様々な番号からしつこく着信があり、怖くなったためネットで検索した大栄橋法律事務所に相談をしました。

このまま放っておくのは不安だったので、依頼をしました。

すぐに先生が対応をして下さり、しつこい電話もかかってこなくなりました。

【悪質なサイト業者に電話をすることで発生してしまう3つの被害】

悪質なサイト業者に電話することで発生すると考えられる被害についてですが、お金を払わず、きちんと対処すれば問題ないと考えられます。

しかし、予備知識として、以下の情報を覚えておいて下さい。

『身に覚えのない請求の電話が増えるかもしれない』

悪質なサイト業者は、電話をかけてくる人は素直な人でダマすことができると認識しています。

素直にお金を払う可能性がある人を集めてリストにすれば、他業者に販売することもできます。

そのような理由で、身に覚えのない請求の電話が増える可能性があります。

『請求された金額を払ってしまう』

業者の脅し文句で不安になり、お金を払ってしまう可能性があります。

実際に支払いをしてしまう人は相手の脅し文句に不安になり支払ってしまってます。

悪質なサイト業者に電話することで発生する被害の中で最も多いのは、この支払いの問題です。

『訴訟を起こされる可能性がある』

珍しいケースではありますが、アナタの氏名と住所がわかっていた場合、悪質なサイト業者が裁判所を介してアナタを訴訟してくる場合もあります。

裁判所から届いた書類を無視すると敗訴となり、たとえそれが身に覚えのない請求であっても相手の請求権が裁判所により確定されてしまいます。

珍しいケースなので、裁判所から送られてくる書類さえ注意しておけば、そこまで不安になる必要もありません。

【悪質なサイト業者の口車に乗らないための予備知識】

業者の口車に乗り、言いなりにならないようにするために、次の点は覚えておいて下さい。

『そもそも契約は成立していない』

契約には、申込みと承諾の2つが必ず必要です。「本サービスを5万円であなた様と契約しますが宜しかったでしょうか?」などの事前確認することを申し込みと言います。

そして、申し込み手続きを経て、契約の意志を表示すことを承諾といいます。

悪質なサイト請求の場合、相手の申込みもアナタの承諾もないため、そもそも契約は成立していないのです。

その点をしっかりと覚えておきましょう。

『IPアドレスから個人情報が把握されることはない』

『あなたのIPアドレスを取得しました』とサイト上に表示されたりすることはありますが、インターネットに詳しい人であれば誰でもIPアドレスは取得できます。

また、IPアドレスから個人情報を割り出すことはできないので、特に心配する必要はありません。

『自分で教えなければ今以上に個人情報が流出する』

アナタから教えない限り、相手業者がアナタから個人情報を盗むことはできません。

簡単に調べられるというウソを演出をするために「アナタの住所は〇〇ですよね?」とすでに持っている情報を後出ししてくる場合もあります。

現段階で相手の手元に無いアナタの個人情報に関しては、アナタから伝えない限り基本的に流出することはありません。

【まとめ】悪質なサイト業者に電話をしてしまった場合の対処法

最後に、悪質なサイト業者に電話をしてしまった場合の対処法をお伝えします。

『絶対にお金を払わない』

ワンクリック詐欺の請求においては、契約自体が存在しないため、被害者に金銭を支払う義務はありません。

「お金を支払えば連絡が止まるのでは?」と不安に思うこともあるかもしれませんが、実際には逆の状況が起こります。

一度詐欺に遭った人は、詐欺師にとって「ダマされやすい人」とみなされ、ますます標的とされる可能性が高まります。

悪質なサイト業者は、支払いを要求し続け、被害者からさらに多くの金銭を巻き上げようとすることが一般的です。

したがって、ワンクリック詐欺の請求に対して支払いをしないことが重要です。悪質なサイト業者に連絡を取らず、弁護士や警察や関連する機関に相談するべきです。

冷静な判断と行動が、自身を悪質なサイトのワンクリック詐欺から守るために不可欠です。

『悪質な場合は公的機関に相談しましょう』

先述しましたが、ワンクリック詐欺なのかどうか分からない場合、連絡してしまった場合や、お金を支払ってしまった場合は、弁護士や警察に相談しましょう。

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