困ったときや迷ったとき、「占い師に相談してみよう!」と考える人は多いです。
確かに実力のある占い師も存在します。占いは一種の統計学とも言われ、実力があれば一定の助けになることは事実です。
しかし、実力がない占い師が偽って占いを行うケースもあります。
実力不足だけでなく、悪質な占い詐欺で相談者を騙して高額な料金を請求する事例も増えています。
全国で増加している占いサイトによる詐欺被害に遭った場合、返金を受けるための手順を具体的に解説しています。
占い詐欺の被害にあった方や、できるだけ高額な返金を受けたい方は参考にしてください。
占い詐欺の返金請求には専門知識が必要なため、弁護士に相談する手続きについても確認しておくことが重要です。
こんな占いサイトは要注意
危険な占いサイトの特徴を紹介します。
最近ではスマホで手軽に利用できる占いサイトやアプリが増え、気軽に運勢を知ることができるようになりました。
しかし、その便利さを悪用して、お金を騙し取る悪質な占いサイトも増加しています。
以下は、詐欺の可能性が高い危険な占いサイトの特徴です。
これらの特徴に気を付けることで、悪質な占いサイトから身を守ることができます。
占い師の情報が不透明
占いサイトが危険である可能性が高いのは、占い師の鑑定歴や利用する占術、得意とする相談内容について十分な説明がない場合です。
ほとんど情報が提供されていないというのは、占い師の水増しや同一人物が複数の占い師を演じている可能性があるためです。
占い師を選ぶ際には、その占い師の詳細情報を確認するのが一般的です。
真っ当な占いサイトは、公式サイトにて各占い師の鑑定歴や使用する占術、得意とする相談内容などの詳細情報を開示しています。
情報提供が適切でない業者は、不誠実な取引を行っている可能性が高いため、慎重に検討することが重要です。
頻繁にサイトの内容変更
デザインやコンテンツが頻繁に変わる占いサイトは注意が必要です。
詐欺行為がネットで話題になると、急いでサイトデザインを変更して他のサイトに変装することがあります。
巧妙なケースではサイト名やドメインも変更され、初心者には見破りにくいです。
もし「このサイト怪しいな」と感じたら、しばらく様子を見ることをお勧めします。
本社の所在地が海外
運営会社の所在地が海外になっている占いサイトは利用を避けるべきです。
海外の運営会社では、責任者との連絡が取れない可能性が高まります。
もし何らかのトラブルが発生し、裁判が必要な状況になった場合、相手方が海外に拠点を持っていると、連絡が取りにくくなります。
結果として時間だけが経過し、問題解決が難しくなる可能性があります。
国内でサービスを提供している場合、通常は日本に事業所を置くことが一般的です。
そのため、問い合わせ先が国外の事業所とされている場合は慎重になるべきです。
適切な連絡手段が確保されていない状態では、信頼性が低いと言えます。
利用規約が不誠実
悪質な占いサイトでは、利用規約が不十分で自社の責任について明記されず、返金しない旨が記載されていることがあります。
最悪の場合、規約変更を通知せず自由に変更できるとあり、信頼性が疑われます。
変更時の通知義務があるにもかかわらず、通知を怠る場合は法を守らない悪質事業者と言えます。
解約に関する事項が規約に明記されていない場合、それは悪質な占いサイトの可能性があるので、注意が必要です。
利用者は規約の内容をしっかり確認し、特に自社の責任、返金ポリシー、変更通知の義務、解約手続きに関する項目に留意することが重要です。
良心的な占いサイトやコンテンツでは、退会手続きや会員登録の解除が迅速かつスムーズに行えます。
逆に、悪質なサイトでは退会が難しく、手続きが複雑で連絡先が不透明な場合があるため注意が必要です。
不安を煽って(あおって)物を買わせたりする
「これから先が心配」「結婚できないかも」「不幸な人生が待っている」といった不安を煽る(あおる)のは、占い詐欺の手法です。
不安をあおり、高額商品を買わせようとする手口には注意が必要です。
会員登録やポイント購入を強制
無料占いをうたう信頼できるサイトは、クリックするだけで鑑定結果が閲覧可能です。
しかし、中には空メール送信や会員登録などのアクションが必要でないと結果が見られないサイトもあり、これが注意すべきサインです。
初めは無料でポイントが提供され、そのポイントを利用して鑑定を依頼します。
しかし、返ってくる鑑定結果は曖昧で具体性に欠ける内容が多いか、最後に気になる一文が提示されていて、続きを知りたいと思わせる手法があります。
これにより、「もっと知りたい」とユーザーに思わせ、鑑定を長引かせて鑑定料を引き上げるのが占い詐欺の手口です。
さらに、ポイントを追加で購入させ、お金を奪う仕組みになっています。
悪質な場合、ユーザーのアクションを通じて個人情報も収集されることに注意が必要です。
占い詐欺の返金を求める時に重要なのは証拠
占い詐欺の返金請求に重要なのは「証拠」です。
占いサイト詐欺では、占い師とのメールのやり取りは全て保存しましょう。
管理規約も画像として保存し、返金争いで不利な条項が書き換えられる可能性も考慮しておくべきです。
メールや管理規約の保存はデジタル改竄(かいざん)への対策として、スマホやデジカメで画面そのものを撮影すると良いです。
電話占いや対面式の占いでは形に残る証拠がないため、占い内容をメモに残すか、友人等へ共有して保存することが大切です。
証拠がない場合も、法律事務所で相談することを躊躇(ちゅうちょ)せず検討しましょう。
占い詐欺の被害に遭った時の返金方法
占い詐欺の被害に気付いた場合、まずは最寄りの消費生活センターに相談するか、占いサイト被害救済に精通した弁護士に相談することが重要です。
その後、必要に応じて弁護士に依頼し、手続きを経て事案を解決できます。
詐欺被害の回復には時間がかかりますが、必要な手続きですので、ご理解いただければと考えています。
占い詐欺被害の救済は個人では難しく、この分野に詳しい弁護士の協力が不可欠です。
経験豊富な弁護士は、詐欺行為を行っているかどうかの判断や、運営会社の調査なども可能です。
当事務所では、占い詐欺の返金に精通した弁護士が迅速な調査を行い、様々な手段を駆使して大切な資金を返還いたします。
警察にご相談される方もいらっしゃいますが、直ちに警察に出向いても、詐欺事件としての立件や返金対応はほぼ期待できません。
また、相談前に、もちろんですが使用していた占いサイトは使用を中止してください。
やり取りを続けても被害が拡大するだけですので、ご注意ください。
ただし、サイトの利用は止めますが、慌てて退会手続きを行わないようにしてください。
詐欺被害金の回収が難しくなる可能性があるため、慎重に行動する必要があります。
弁護士に占い詐欺の返金請求を依頼する手順
弁護士に依頼してから返金が完了するまでの手順を詳しく解説します。
依頼者は調査から交渉までを一任でき、具体的な手続きは弁護士が担当しますが、一連の流れを理解することで返金請求の進捗が分かりやすくなります。
- 法律相談の予約を取る
- 被害内容と要望を伝える
- 最終的な目標と費用を確認して契約
- 弁護士が調査を実施
- 調査内容から返金手段を選定し行動開始
- 返金の受け取り
法律相談の予約を取る
依頼を検討する前に、まずは弁護士事務所が提供する法律相談に申し込むことをお勧めします。
当事務所ではこれまで多くの占い詐欺被害の救済に成功しています。
ぜひ一度、当事務所にご相談いただければと思います。
被害内容と要望を伝える
法律相談では、弁護士に以下の内容を伝える必要があります。
これらの情報をできるだけ詳細に説明し、弁護士が状況を理解しやすくするよう心がけましょう。事前にメモしておくと良いでしょう。
弁護士に返金請求の依頼を受けてもらうためにも、次の証拠を可能な限り用意して持参しましょう。
これらの証拠があれば、弁護士がより効率的に対応できるでしょう。
費用を確認して契約
相談の結果、弁護士が依頼を受けると判断した場合、詳細な契約内容を説明してもらえます。
調査内容と費用を確認し、納得できるものであれば契約を結び、調査を開始しましょう。
弁護士が調査を実施
弁護士は依頼を受けると速やかに調査を行います。特に詐欺を行っている個人が特定できない場合、本名や住所の調査を実施します。
弁護士は「弁護士会照会」と呼ばれる特別な調査権限を有しており、公私の団体に問い合わせて必要な情報を取得できます。
この特別な権限を用いて悪質業者の本名と住所を確認し、裁判や追加の調査に役立てます。
調査会社を利用して調査を依頼することもあります。
調査内容から返金手段を選定し行動開始
調査が終了し、詐欺の全容が明らかになると、弁護士は以下の手段を駆使してお金を取り戻すために動きます。
- チャージバック:クレジットカードでの支払いを取り消し、お金を戻します。
- 銀行口座の凍結:詐欺業者が使用している銀行口座を凍結し、利用不能にします。
- 支払い督促:裁判所を通じて悪質業者に対し、お金を返済するように督促をかけます。
- 訴訟:法的手段を利用して返金を求めるために訴訟を起こします。
返金の受け取り
悪質業者が返金に応じるか、または裁判所からの督促によって、強制執行がなされればお金は戻ります。
弁護士事務所によっては、成功報酬の他に事務手数料や諸経費が差し引かれることもあります。
返金手続きに加えて、今回の依頼に関する詳細な調査報告や、今後の注意点についても説明が行われます。
再び被害に遭わないように、アドバイスに耳を傾けてください。
まとめ
占い詐欺サイトは信憑性が低く、不安を煽る(あおる)鑑定を行うにもかかわらず、その悪質な鑑定を根拠にしても返金を請求することが難しいケースが多いです。
個人でできる対処法、例えばチャージバックや口座凍結が有効でない場合もあるので、早い段階で弁護士に相談することが重要です。
当事務所では、異なる詐欺の手口ごとに最も効果的な返金手段を提案し、対応いたします。
また、「騙された自分が悪いから…」とためらう方もいらっしゃいますが、占い詐欺の返金請求については、ぜひ私たち弁護士にご相談ください。