最近、当事務所に寄せられる相談の多くは、スマホやパソコンで利用できる占いサイトに関する金銭トラブルに関するものです。
特に、ご相談が多いのはメール占いを提供しているサイトです。
ユーザーは有料ポイントをサイト内で購入し、占い師に1通のメールを送るたびに約1,000~1,500円の費用がかかります。
被害者の中には、短期間で数百万円以上の課金をしてしまった方もいます。
このような悪質なメール占い詐欺の手法や返金方法について詳しくご説明していきます。
【半年間で500万円以上をメール占い詐欺サイトへ支払ってしまった被害者もいます】
興味本位から、ご自身の悩みを占い師に送信すると、占い師から魅力的な鑑定結果が返ってきます。
その内容は
「あなたは非常に素晴らしい金運を持っています」
「信じて鑑定を続ければ宝くじで高額当選するでしょう」
といった、ユーザーの興味を引くものです。
これに惹かれてユーザーはメール占いサイトに依存し、ますますのめり込んでしまうのです。
しかし、占い師には周囲に相談できないような悩みを打ち明けた場合、それを逆に利用され、
「鑑定を続けないと願いが叶わない」
「ここで鑑定を中止すると不幸になる」
といった不安をあおる内容が送られてくるのです。
その結果、ユーザーはメール占いをやめられない状況に追い込まれ、短期間で数百万円以上をメール占いにつぎ込む被害者も出ています。
メール占い詐欺でここまで高額な被害が出る背景には、これらのメール占いサイトがポイント課金の仕組みを採用しており、銀行振込以外にもクレジットカードや電子マネーでの支払いができることが多いためです。
被害に遭った人々は、気づいた時には大金を支払ってしまっていることが多く、そのような相談を多数受けています。
【悪質なメール占い詐欺サイトの手口とは?】
当事務所に寄せられるご相談の中で最も多いのは、メール占い詐欺サイトの金銭トラブルに関するものです。
これらのメール占い詐欺サイトは、インターネット検索時に表示される広告やウェブページに掲載されたバナー広告が多く、ユーザーは「無料鑑定」という語句を見て「無料なら試してみよう」と気軽にクリックします。
その結果、生年月日やメールアドレスなどの個人情報を入力し、性格や相性診断などの鑑定結果が送られてきます。
しかし、続きを閲覧しようとすると有料会員ページへ誘導されます。
初回のメール占いサイトの鑑定相談は無料であることが一般的です。
こうしたメール占い詐欺サイトは、占い師からユーザーに対しメールのやり取りを促すシステムが多く採用されています。
占い師は
「信じれば大金が手に入る」
「守護霊からの贈り物がある」
といった内容のメールを送り、有料ポイントの課金を誘導します。
占いを続ける場合、1通あたり1000~1500円がかかります。
無料鑑定のメールを送ると、しばらくしてから複数の占い師からメールが届くようになります。
これはユーザーの関心をメール占いサイトに引き留めて依存させる手法なのです。
メール占いを始めると、利用者は依存するようになり、日に5通または10通以上のメールを送ることもあります。
一部の人は、同じメール占いサイト内で別の占い師とのメールのやり取りを開始し、1日に十数通以上のメールを交換することもあります。
これらのメールには、占い師から洗脳的な言葉や呪文のような指示が含まれ、ユーザーは願望を実現させるために指示に従ってしまうのです。
1通あたり1500円の料金がかかると、気付いた時には数百万円以上の支払いが積み重なってしまいます。
多くの場合、被害者は気がついた時には支払いが数百万円以上に達しており、その後に当事務所に相談に来るケースも多いのです。
【メール占い詐欺サイトの鑑定を被害者が止められない理由とは?】
悪質なメール占い詐欺サイトは、巧妙な手法を駆使して被害者を引き込みます。
以下に、その一般的な手法と傾向をご紹介します。
『期待と不安を煽るメール』
占い師からのメールは、ユーザーの期待や不安をあおります。
例えば「この鑑定を信じて続ければ必ず宝くじに高額当選します」と期待を煽り、反対に鑑定の頻度が減ると「ここで鑑定を止めるとあなたは不幸になります」と不安を煽るメールが送られます。
占い師からは「貴方の望みが叶うまでもう少しです」といった言葉を言われ、ユーザーは鑑定を続けることにプレッシャーを感じることがあります。
『高額な支払い』
ユーザーは自身が高額な支払いをしていることに気付いている場合もありますが「大きなお金が入ってくることや願いが叶うのであれば」と鑑定を続け、後には抜け出せない状況に陥り、高額な金額まで被害が拡大します。
『個人化された鑑定』
ユーザーは自身の悩みや願望に基づいた鑑定内容を受け取るため、占いに依存しやすくなります。
メール占い詐欺サイトは、共通の悩みに合わせた定型文を複数のユーザーに一斉に送付することがあります。
一般的な悩みとしては、恋愛・復縁、金銭関係、家庭問題、人間関係などが挙げられます。
『主に女性をターゲット』
メール占い詐欺の被害者は多くが女性です。特に40~60代の女性が影響を受けやすい傾向があります。
これらの年齢層は家庭や金銭、人間関係に関する悩みを抱えやすく、周囲に相談できない不安やストレスを抱えることが多いため、占いサイトに依存しやすくなります。
このような手口に遭遇した場合、即座に利用を中止し、信頼できる機関に相談することが重要です。
メール占い詐欺からの被害を未然に防ぐため、情報の共有と警戒が大切です。
【メール占い詐欺サイトの返金請求については弁護士事務所に相談しましょう。メールのやり取りは全て保存することが重要です】
メール占い詐欺の被害に遭った場合や不審に感じた場合、まず最初にするべきことは、利用しているメール占いサイトとのやり取りを保存することです。
メール占い詐欺の返金請求する際に、保存されたメールのやり取りは非常に重要な証拠となります。
多くのメール占い詐欺サイトでは、一定の時間が経過するとメールのやり取りが自動的に削除される仕組みがあります。
これは、悪質なメール占い詐欺サイトの運営会社が証拠を残さないようにするための手法です。
ですので、やり取りを保存しておくことは非常に重要です。
保存すべき情報には、メールのやり取りだけでなく、占いサイトの利用規約や特定商取引法に基づく表記も含まれます。
返金交渉を進める際に、これらの情報が役立つことがあります。
メール占い詐欺サイトの情報は、通常、サイトの下部に記載されています。
返金を希望する場合、メール占い詐欺について返金実績のある弁護士事務所に相談することも検討しましょう。
メール占い詐欺に関する返金手続きについてアドバイスを受けることができます。
当事務所では、メール占い詐欺の返金手続きに関してサポートを行っております。
メール占い詐欺の被害は、慎重な行動が必要です。
当事務所の無料相談にお気軽にご相談下さいませ。