FX自動売買詐欺にご注意を!見分け方と返金請求の方法を弁護士が解説

LEGAL Zeus 法律会計事務所

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FX自動売買詐欺にご注意を!見分け方と返金請求の方法を弁護士が解説

FX自動売買は初心者でも効率的に利益を上げることができる利便性がありますが、市場に一般的に流通しているFX自動売買ツールを使用した場合に限ります。

一方で、個人がFX自動売買ツールを販売し、「絶対に儲かる」といった謳い文句で利用者をだまそうとする詐欺も存在します。

近年、SNSの普及に伴い、詐欺被害も増加傾向にあります。

様々な手法が存在するため、安全にFX自動売買を利用するためにはこれらの手口を把握し、注意が必要です。

この記事では、FX自動売買の詐欺手口や予防策、そして詐欺に遭遇した場合の返金請求方法について詳細に解説しています。

「FX自動売買に詐欺があるのか知りたい」
「詐欺に遭った場合、どうすればいいのか」

FX自動売買について疑問がある場合は、ぜひ参考にしてみてください。

FX自動売買詐欺の手口

FX自動売買詐欺から被害を未然に防ぐには、まずFX自動売買の基礎知識を身につけ、詐欺の手口を理解する必要があります。

FXの自動売買は、FX取引の一形態であり、これ自体は詐欺行為ではありません。

同時に、FXの自動売買は必ずしも100%の利益が確定するものではなく、利益が得られなかった場合でも詐欺ではありません。

一般的なFX自動売買詐欺の手口には以下のようなものがあります。

  • 高額な取引ツールを売りつける
  • 収益結果を偽装する
  • 巧みな誘い文句で口座開設を促す
  • 出金・返金に応じない

これらの手口を詳しく見ていきましょう。

高額な取引ツールを売りつける

FX自動売買の悪質なツールを高額で売りつける場合、消費者の購入意欲をそそるために以下のような宣伝文句が使われることがあります。

「誰でも簡単に非常に大きな利益が得られる」
「リスクがない、もしくはリスクについての説明をしない」
「期間限定、数量限定なので急がないと売り切れる」
「すぐに初期投資分は元が取れる」

これらの宣伝文句をうのみにしてFX自動売買ツールを購入すると、実際には利益が出ないばかりか、お金を取られた後に相手との連絡が取れなくなるなどの詐欺被害に遭う可能性があります。

収益結果を偽装する

FX自動売買においては、儲けのデータを偽装して提示することが容易であり、データの根拠を公開する必要がなく、完全にブラックボックス化が可能です。

自動売買の特性上、実際に試してみなければその商品のパフォーマンスを検証することが難しく、判断する材料が購入者には乏しいです。

極端に高い収益率と低いリスクを謳い、購入者の購入意欲を刺激する手法や、逆に現実的な数値で信頼を得ようとする手法も存在します。

いずれにせよ、自動売買のパフォーマンスを検証するためには相応の知識と能力が必要です。

購入者がそれを持っていない場合、簡単に騙される可能性があるため、慎重な注意が必要です。

巧みな誘い文句で口座開設を促す

個人情報を盗むことを目的とする詐欺も存在します。

利益を受け取るために口座開設が必要だとして、個人情報を聞き出し、それを悪用する手口です。

これらの個人情報は、投資に関心のある人のリストや資産を持っている人のリストとして売買されることがあります。

実際にお金を振り込まなければ直接的にはお金を失うことはありませんが、個人情報が漏れると、様々な詐欺商品の勧誘が来る可能性があります。

慎重に注意を払っていても、巧妙に仕組まれた詐欺に騙されて大金を失う危険性があるため、信用できない相手には安易に個人情報を提供しないようにしましょう。

出金・返金に応じない

「大きな利益がでる自動売買を利用するためには保証金が必要」
「利用料の頭金を振り込む必要がある」

これらの理由で、100万円やそれ以上の高額な費用を要求する手口が存在します。

信用してお金を振り込んだ後に、相手との連絡が途絶えたり、様々な理由や条件を提示されて返金が行われない場合、詐欺の可能性が高いと言えます。

特に相手の所在が不透明であるか、連絡先が携帯電話やメールのみである場合には、十分な注意が必要です。

FX自動売買詐欺の見分け方

もし「絶対に儲かり、リスクがゼロのFX自動売買ツール」を持っていたと仮定すると、多くの人は自分でそのシステムを利用して自ら投資し、利益を得るでしょう。

自動売買ツールを販売して他者に儲けさせるという手間をかける人は少ないでしょう。

この前提を踏まえて、FX自動売買詐欺を見分ける方法を紹介します。

  • SNSなどで過度に高い収益率をアピールしていないか
  • 不安や緊急性を迫る販売手法を使っていないか
  • 金融庁に正しく登録されているかどうか
  • 利用規約が明確に記載されているか
  • 連絡先が明確に掲示されているか
  • 国内の信頼できる業者であるか
  • 詐欺被害の口コミや報告がないかどうか

これらのポイントを詳細に見ていきましょう。

SNSなどで過度に高い収益率をアピールしていないか

年利500.0%といった非常に高い利益率を謳っている商品には警戒が必要です。

現在では誰でもX(旧Twitter)や他のSNSを通じて情報発信ができるため、情報提供者の所在が不透明なまま儲け話に乗ってしまうリスクも存在します。

「そんなに稼げるのなら、なぜわざわざ人に売るのだろう」という疑問を持つことも大切です。

確実な投資商品であれば、販売者自身もそれを利用して自ら儲けるはずです。

不安や緊急性を迫る販売手法を使っていないか

期間限定や数量限定であることをアピールして急かし、早く買わせようとする販売手法には注意が必要です。

「今だけOO万円」
「今週の土曜日の午前0時までの限定販売」
「先着20名様だけに特別にOO万円でお譲りします」

このようなうたい文句が出ても、冷静になることが重要です。

これらの手法は機会損失を狙ったもので、これを逃したら損をする」といった消費者心理を利用した詐欺の可能性があります。

急かされるような販売手法に疑問を抱くことが重要です。

金融庁に正しく登録されているかどうか

FX自動売買ツールを販売する際は、金融庁への登録や許認可は必須ではありません。

ただし、一部の自動売買ツールは金融庁に登録されたFX会社が販売していることもあります。

このようなツールを利用することで、詐欺被害に遭う可能性は低いと考えられます。

もし問題が発生した場合、金融庁の監督下にある会社は適切な対応を期待でき、問題が解決しない場合は金融庁に相談することもできます。

特に高額商品の場合は、販売事業者がどのような許認可を受けているか、金融庁に金融業者として登録されているかなどを確認することが重要です。

利用規約が明確に記載されているか

利用規約の有無は、購入を検討しているFX自動売買ツールが詐欺かどうかを判断する上での手がかりとなります。

利用規約がない場合は、詐欺である可能性を疑うべきです。

大きな利益率や金額だけに意識が向いてしまうと、契約にはさまざまな条件や規定があることを見逃してしまうことがあります。

契約や大きな金額の支払いを検討する際には冷静な思考と判断力が必要です。

時には専門知識を持つ弁護士などに相談することが賢明です。

連絡先が明確に掲示されているか

販売者の連絡先が不透明な場合は警戒が必要です。

住所が特定できない、存在しない住所であるなどの場合は詐欺の可能性が高いと考えるべきです。

また、連絡先が携帯電話やフリーメールアドレスのみである場合も注意が必要です。

現在は住所が分かればGoogle Earthなどを使ってその場所を確認することができます。

もし住所が山奥空き地のような場所であれば「あやしい」と考えるべきです。

信頼性のある販売者であれば、正確な住所や連絡先を提供することが一般的です。

国内の信頼できる業者であるか

海外に拠点を置きながらも、日本人から金品をだまし取ろうとする業者が存在します。

このようなケースでは相手が日本人でないことも多いです。

ホームページやメールの文章に不自然な日本語が見られる場合は、特に注意が必要です。

最近ではAIの進化により、外国語がほぼ違和感のない日本語に翻訳されることがありますが、それでも日本人があまり使わない表現には誰でも違和感を覚えるでしょう。

さらに、きちんとした日本語であっても、日本国外の業者は問題やトラブルが起きた際に言葉が通じなかったり、準拠法が日本の法律でなかったりすることがあります。

そのため、国外の業者との取引には慎重な判断が求められます。

詐欺被害の口コミや報告がないかどうか

FX自動売買ツールを購入する前に、販売相手の評判をネットで検索してみましょう。

もし悪い評判が見つかれば、購入を考え直すことができます。

また、ネット上に口コミや評判が全くない場合も注意が必要です。

詐欺を行う者は都度異なるドメインを使用し、新しい手口で詐欺行為を繰り返す可能性があります。

近年はSNSを利用して誰でも情報を発信できるため、悪い口コミが瞬時に拡散します。

そのため、詐欺行為を継続するためには毎回異なる手口や名前を使用する必要があります。

「上手い話には裏がある」という慎重な気持ちで、FXの自動売買を購入する前には徹底的な情報収集とリサーチが重要です。

FX自動売買詐欺に遭ってしまった際の返金請求方法

FX自動売買詐欺に巻き込まれた際、最も懸念されるのは失った資金が実際に返金可能かどうかです。

一般的に、詐欺被害に遭った資金の返金は難しいとされていますが、特定の手順に従うことで返金の可能性が向上します。

FX自動売買詐欺の兆候を感じた場合、経験豊富な弁護士事務所に直ちに相談することをお勧めします。

FX自動売買詐欺の返金手続きを弁護士に依頼した場合の基本的な流れは以下の通りです。

  1. FX自動売買詐欺に特化した弁護士への相談
  2. 弁護士による返金交渉
  3. 返金

FX自動売買詐欺に特化した弁護士への相談

まず、FX自動売買詐欺の返金において実績が豊富な弁護士事務所に相談しましょう。

返金手続きには個人でもできる部分がありますが、相手の特定や証拠の収集、書類の作成など、様々な煩雑な手続きが必要で、これらを自力で調べるだけでも相当な時間がかかります。

また、FX自動売買詐欺に遭ったこと自体が大きな精神的な負担となっていますので、専門家に依頼して負担を軽減しましょう。

当事務所では、FX自動売買詐欺の返金請求に関するご相談をお受けしていますので、まずはお気軽にご相談ください。

弁護士による返金交渉

弁護士に返金請求額の算定を依頼し、その作業が完了したら、示談の手続きを進めます。

示談とは

詐欺行為の証拠や返金請求金額を書面で提示し、相手との返金交渉を話し合う方法です。

相手が話し合いに応じるかどうかは任意であり、常習者の場合は話し合いに応じない可能性が高く、被害金の返金が難しいとされています。

返金

弁護士による交渉の結果、相手との間で法的効力を持つ書面が作成され、「いつまでに、いくら返金する」といった具体的な取り決めがなされます。

FX自動売買詐欺の返金請求を弁護士に依頼することで、交渉の手続きなど複雑な業務を一任でき、返金の可能性が高まります。

返金を望む場合は、FX自動売買詐欺の返金請求に精通した経験豊富な弁護士に依頼することを検討しましょう。

まとめ

FX自動売買詐欺についての解説、いかがでしたでしょうか?

「収益率50%!」
「自動売買ソフトの費用は1ヶ月以内で取り戻せます」

といった宣伝文句には慎重になりましょう。

誰でも簡単に稼げる投資は存在しません。

投資はハイリスクハイリターンの要素を含むものであることを認識しておくことが重要です。

被害に遭っている可能性のある方や、既に被害に遭ってしまった方は、FX自動売買詐欺に強い弁護士に相談することで、返金交渉を行える可能性があります。

早めの行動が重要ですので、不安を感じた場合はぜひ当事務所にご相談ください。

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