副業詐欺にあった場合に弁護士に相談すべき理由とは?被害の相談事例も含めて解説します。

LEGAL Zeus 法律会計事務所

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副業詐欺にあった場合に弁護士に相談すべき理由とは?被害の相談事例も含めて解説します。

物価の上昇などによって副業を模索する人が増えている中、「誰でも簡単に稼げる」といった甘い言葉で高額なお金を騙し取る悪質な副業詐欺が後を絶ちません。

副業詐欺から身を守るための情報や、被害に遭った場合の返金方法を知りたい人も多いでしょう。

「どこに相談すればいいのか?」

実際に副業詐欺の被害に遭ってしまった場合、迷ってしまうこともあるでしょう。

詐欺被害に遭った時、恥ずかしさや罪悪感から友人や家族に相談しにくい傾向があります。

この記事では、副業詐欺の解決実績が豊富で、多くの副業詐欺の相談を受けてきた弁護士が、以下の内容を詳しく解説します。

・副業詐欺の被害に遭った場合、相談すべき相手は誰なのか?

・副業詐欺に関する相談事例について

もし、この記事を読んで「とにかく気持ちを落ち着かせるために誰かに相談したい」と感じたら、ぜひ当事務所に一度相談ください。

副業詐欺のにあった場合どこに相談すればいいのか?

副業詐欺の被害に遭った場合、被害者は混乱し、どこに相談すればよいか分からなくなることがあります。

迷った際は、速やかに専門家に相談することが重要です。

①国民生活センター
②警察
③弁護士

これらの機関や専門家に相談することで、被害の対応や解決策について適切なアドバイスを受けることができます。

国民生活センターに相談する

副業詐欺で被害に遭った場合、国民生活センターに相談することも一つの選択肢です。

国民生活センターは消費者保護に関する情報提供や相談窓口としての役割を果たしています。

被害額が数千円、数万円程度やそれ以下の範囲である場合など、被害の規模や状況に応じて、国民生活センターに相談することでサポートを受けることができます。

国民生活センターは法的な専門知識を持っているわけではなく、法的な手続きや返金に関する具体的な支援は限定的な場合があるため、弁護士や警察に相談することも検討してください。

警察に相談する

詐欺行為の証拠を収集し、業者の犯罪を立証するために警察の協力が必要な場合は、警察に相談してください。

悪質な業者の身元や所在が特定できず、返金や法的な措置を取るために警察の支援が必要な場合も、警察に相談することをお勧めします。

警察に相談する場合は、被害の詳細や証拠を整理し、できるだけ具体的に伝えることが重要です。

地域によっては特定の部署や担当窓口が設けられている場合もありますので、警察の公式ウェブサイトなどでも確認してみましょう。

弁護士に相談する

副業詐欺で被害に遭った場合、弁護士に相談することをオススメします。

弁護士は法的な専門知識を持ち、被害金回収の法的手続きについてアドバイスをもらえることができます。

悪質な業者に対して法的な措置を取ることを望んでいる場合、弁護士は被害者の代理人として行動し、適切な法的手続きを進めることができます。

また、弁護士は証拠の収集や詐欺行為に関する法的なアドバイス具体的な被害救済へ向けた必要な助言や手続きを提供してくれます。

被害を受けた場合は一人で悩まず、専門家の助けを借りることが重要です。

副業詐欺の被害にあったら弁護士に相談するのがおすすめ

副業詐欺で被害に遭ったら弁護士に相談するのがおすすめです。

副業詐欺に巻き込まれた場合、素早い行動が極めて重要です。

相手の業者と連絡が途絶えた場合、弁護士でさえも返金請求が難しくなる可能性があるためです。

弁護士に相談することで、適切な法的手続きを踏み、被害を最小限に食い止めることが可能です。

早い段階で弁護士へのご相談を検討しましょう。

弁護士に相談すべき理由

副業詐欺被害者が直ちに弁護士に相談すべき主な理由は以下の5つです。

法的知識に基づいたアドバイスを得られる

弁護士は法律の専門家であり、副業詐欺に関する法的アドバイスでサポートできます。
被害状況に対して法的権利についての情報を提供し、どのように対処すべきかについて助言してくれます。

証拠の収集と保全に関する指導を受けられる

弁護士は相手業者から返金してもらうための証拠を集める方法や保存についての知識があります。
副業詐欺に関する証拠を収集し、適切に保存する方法についてアドバイスします。

法的手続きのサポートを受けられる

悪質な業者からの返金を求める場合、弁護士は法的手続きをサポートします。
必要ならば訴訟の手続きを進め、また依頼者の代わりに返金交渉を行うことも可能です。

法的文書の作成と提出を手伝ってもらえる

弁護士は法的文書の作成と提出に関する専門知識と権限を有しています。

精神的なストレスを軽減する支援を受けられる

副業詐欺の被害は極度のストレスを引き起こすことがあります。
弁護士に相談することで、法的な問題に対処するためのサポートを得られ、精神的なストレスを軽減することができます。

副業詐欺の被害額が140万を超える場合の返金交渉は弁護士だけが可能

副業詐欺の被害が140万円を超える場合、返金の交渉や法的手続きは弁護士の専門知識と経験が必要です。

法律の専門家である弁護士は副業詐欺被害についてサポートし、加害者との交渉や手続きを担当できます。

返金を求めるには具体的な証拠や被害の詳細を整理し、法的手段を整える必要があります。

弁護士はこの返金請求の手順をサポートし、被害者が受け取れる返金額を最大化するために努めます。

返金交渉の進め方や成功の可能性は被害額や事案により異なりますので、経験豊富な返金トラブルに精通した弁護士を選ぶことが重要です。

返金交渉や手続きに関するアドバイスを受けるためにも、早めに弁護士に相談することが推奨されます。

140万円以上の副業詐欺被害に遭われた方は、速やかな対応が必要ですので、ぜひ弁護士の専門知識を頼りにしてください。

ご相談の多かった副業詐欺に関する被害事例

副業詐欺に関する相談事例をいくつかご紹介させていただきます。

これらの事例を通じて、詐欺に遭遇した際の対処方法や注意点を理解していただくことができるかもしれません。

FX自動売買詐欺

自動売買ツールの購入に資金が不足していたため、消費者金融から借り入れをするよう勧められ、審査に誘導され、最終的に合計250万円の借り入れをしました。

購入後、利益がほとんど上がらず、サポートに電話をすると、最初は改善の見込みがあると言われ、1週間後に再び電話予約を取るように指示されました。

その後、追加の運用資金があれば利益が向上する可能性があると説明され、現在も期待外れな利益の中で、毎月消費者金融に返済をしています。

オンラインカジノのレクチャー詐欺

Instagram上で、儲かるカジノロジックを選ばれた人だけに提供すると発信する、お金持ちを自称する人物と出会いました。

彼はほぼ全ての参加者が200万円以上の利益を上げているとして言われました。

InstagramのDMを通じて応募し、当選者にはLINEのQRコードが送られてくるという手順でした。

その後、LINEでのやりとりも始まり、購入に関する説明の中で「絶対に勝てるわけではないのでクレーム厳禁」という断り書きがありました。

結局、私は一切利益を得ることができませんでした。

ネット副業詐欺

「副業」と検索したサイトからLINEに登録し、同時に2000円のネット副業マニュアルをクレジットカードで購入しました。

その後、別のLINEを登録し、サポート担当者からの電話で購入したマニュアルに基づく仕事や契約の説明を受けました。

複数のプランから「ほとんどの方が選択している1番のおすすめ」とされたプランを勧められ、消費者金融でお金を借りるように指示され、エニーデスクという遠隔操作アプリを使用して50万円を借りて支払いました。

その後、メルカリアカウントを作成し、相手から送られてくる商品情報(コスメ、洋服、家具、ポケモンカードなど)の写真と説明文をもとに、自分のメルカリアカウントを使用して商品を販売するように指示されました。

消費者金融からの借入金を振り込んだ後、消費者金融のサイトで注意喚起されていた詐欺の手口を知り、詐欺に巻き込まれた可能性に気付きました。

無在庫転売コンサル詐欺

ネットで副業を検索し、興味を持った仕事に関するLINE登録を行い、相手からの返信を受けて電話で詳細な説明を受けました。

複数のプランについての説明を受け、最終的には最も高額なプランが勧められ、直後にATMに行って振り込むように誘導されました。

仕事内容は、商品の写真を選んでサイトに貼り付け、それを通じて販売するというものであり、同様の手法でInstagramでも販売することが求められました。

売れた場合に収益が得られる仕組みとされていました。

株式投資のコンサル詐欺

突然のメッセージで、投資コミュニティの方から「株式投資にご興味ありませんか?」との誘いを受け、株式投資に関心があったため友達登録しました。

投資グループのビジネスLINEにも参加し、AI自動取引システムを紹介され口座を開設。

しかし、取引を繰り返しても全く収益が上がらず、結局約500万円を失ってしまいました。

アフィリエイト詐欺

ネットで副業を探している最中、何かに登録したのかいきなり電話がかかってきました。

その電話で「まだ副業を探していますか?」と尋ねられ、電話での勧誘を受けました。

契約2ヶ月後には契約プランの収益が確実に得られると言われましたが、結局全く稼げませんでした。

サポート期間が終了してもまだ見捨てないと言われたが、一切の連絡が取れません。

150万円も支払ってしまいました。

副業詐欺に関する相談事例

当事務所で対応した実際の副業詐欺に関する相談事例をご紹介いたします。

消費者金融から借入させられたケース

20代女性・被害金額150万

副業を探していた際に、ネットで副業を検索し、ある会社の販売ページからLINEに登録しました。

その後、仕事内容に興味を示し、LINE登録後に女性からの連絡があり、別の男性から電話で詳しい説明を受けました。

3つのプランが提示され、150万円のプランが勧められました。

しかし、貯金を減らしたくない旨を伝えると、個人事業主になるために消費者金融で借り入れるよう促され、そのまま審査に誘導されました。

私の年収は300万に満たないにも関わらず、「年収300万で入力してください」と指示され、生活費のためにと入力して150万円のプランに申し込みました。

その後、副業の名目で出会い系サイトに登録させられました。

「自動システムがあるためほとんどやりとりは不要」
「相手からスタンプが届いたら返すだけでいいので、1日30分程度で済む」

と、担当者からは説明されました。

販売会社の担当者からは、

「毎月50万は簡単に稼げるし、2ヶ月目からは消費者金融の利息がかかるので、それまでに余裕で100万以上は稼げる。早めに返済しよう!」

と言われました。

その他にも、

「3ヶ月間のサポート期間で300万は稼げますよ!」
「絶対にマイナスはなりませんよ!」
「2カ月以内に返済できて、サポートが終わるまでに少なくとも100万以上は貯金できますよ!」

と言われましたが、実際には全く稼げませんでした。

借金だけが残り、途方に暮れた時にネットで副業詐欺の被害者向けに無料相談を行っている弁護士を見つけ、相談をしました。

まとめ

副業詐欺に巻き込まれた場合、直ちに弁護士に相談することが重要です。

自力で解決しようとする方もいらっしゃいますが、直接のやり取りでは返金が難しいことがあります。

一方で、弁護士を介入させると、相手方の反応が変わり、問題解決が進むことがあります。

証拠が少なくても、早期に弁護士に相談することで、返金の可能性が高まり、被害を最小限に食い止めることができます。

当事務所は副業詐欺被害の相談を日々承っております。

ご自身が副業詐欺にあった場合はまずは当事務所の無料相談窓口までご連絡ください。

副業詐欺で被害にあった方のお力になれれば幸いです。

監修者:LEGAL Zeus法律会計事務所 
     代表弁護士 中井 達朗

30社を超える多業種の顧問先企業をサポートしており、企業法務分野において幅広い業態の知見を有する。また、企業内弁護士を務めていた経験を活かして、AI開発会社の取締役CLO(Chief Legal Officer)をはじめ、不動産会社、マーケティング会社、美容クリニック、社会福祉法人など、合計6社(2024年5月現在)の法務最高責任者も務める。

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