【弁護士解説】高額な副業コンサル詐欺の手口や見分け方・被害に遭った場合の対処方法や事例の徹底解説!!
コロナ禍の影響で将来の収入に不安を覚え副業の需要が高まり、世間には様々な副業が存在します。その一方で、副業の詐欺被害にあってしまう方もいらっしゃいます。
本記事では、高額な副業コンサル詐欺に遭ってしまった場合の対処法方や事例について詳しくご紹介いたしますのでお役立ていただければ幸いです。
副業コンサル詐欺とは?
初めに、副業コンサル詐欺って何?と思われている方もいらっしゃると思いますので解説していきたいと思います。
まず初めに、よく見かける情報商材などは、マニュアルや動画などの教材が提供されて、自身で学習をしていく事が一般的です。
販売会社に連絡をしても、問い合わせ者が多い為、なかなか返信がこないことがあります。また、営業担当者はいても、商材の提供のみで、サポ-トまではしてくれないこともありますすなわち、自身で学習を計画的に進めていく必要があります。
その一方で、副業のコンサルティング場合は、
個別にコンサルティング担当者がいるので、疑問点があれば連絡がすぐに取れるようなっており、自分のペースに合わせてコンサルティングを進めてくれるので、しっかりとした内容であれば初心者の方にとってはとても有効的なサービスだと思います。
しかし、副業のコンサルティングの中には、代金だけを払わされてコンサルをしてくれない場合や、契約前に言っていた内容とは全く異なるサービスであるなどの、とても悪質な業者も存在していることも事実です。
実際に契約をしたのに、担当者と連絡が取れなくなることや、当初のコンサルサービスを提供されないトラブルなどが非常に多く横行しています。
そして、契約者に降りかかってくるのがその高額な契約代金です。
主に悪質な副業のコンサルティングの代金相場は、30万~100万円という値段設定になっていることが多いです。
また、契約期間は半年~1年程度のものが多く、実際に副業初心者が契約期間内にコンサルティング代金を回収することができないことが大半です。
そのなかでも、契約前に言っていたサービスが提供されないことや、明らかに嘘の内容であった場合や全くコンサル自体が提供されない場合は詐欺の可能性が高いため、返金を考えて頂くことをおすすめします。
副業コンサル詐欺の特徴とは?
次に、副業コンサル詐欺の特徴について解説していきたいと思います。悪質なコンサル詐欺業者の特徴はいくつかのパターンがあり、その中でも多い2つのパターンについてご紹介させていただきます。
インターネット広告で誇大な宣伝広告
こちらの手法は、情報商材などでも用いられている手法でありますが、基本的に悪質な業者はこのようなインターネット広告を使用しているケースが多く見受けられます。
誇大な宣伝広告とは、実際の効果よりも良い効果を強調している広告の事です。
例えば、実際には数千円しか稼げないにも関わらず、「誰でも月収〇〇万円稼げる」、
実際の作業時間は数時間を要するにも関わらず、「一日○○分の作業で稼げる」などの表記をして実際の効果よりも有利であるかのように消費者を誤解させ販売する手法になります。
このような場合は、副業コンサル詐欺の可能性が非常に高いので返金を検討しましょう。
インスタグラム・TwitterなどのSNSでの集客
ここ最近、増えている手法としてはSNSを利用して集客しているケースです。
多いケースでは、高級なブランド品や海外旅行などや、多額の金額が記帳された銀行口座やFXなどの取引履歴を多く投稿しているアカウントです。
お金持ちアピールや簡単に稼げるなどといった印象を、お金を稼ぎたいという興味をもったユーザーを誘導するためにこのような投稿をしていることが考えられます。
そして、興味をもったユーザーは、アカウントに対してダイレクトメッセージ機能などを利用して問い合わせをしてしまうという流れになります。その後は、LINEなどに誘導されてお金を稼ぐ手法のコンサルサービスを持ち掛けられて契約をしてしまうケースです。
このようなケースで、詐欺被害に遭ってしまう方が多くいらっしゃいますので、上述しているようなアカウントには十分に注意が必要です。
副業コンサル詐欺の手口
では被害者が実際にどのような手口で詐欺被害にあってしまうのかご紹介いたします。
バックエンド商品として提供される場合
お金が稼げる手法などにまつわる副業や情報商材のなかで一番多い手口としてはがこちらになります。
バックエンドとは、初めに少額な教材などと称した商品を販売した後に、追加で別の商品を提案する手法です。
ほとんどの場合、初めからコンサルティングを受けられるようなことはありません。
多くの被害者は、少額な教材を購入させられた後に、担当者から電話などで勧誘をされて高額なコンサルティング費用を払って契約をしてしまうのです。
上記のような手法で勧誘された場合は、慎重に判断をして頂くことが大切です。
SNSから誘導されてしまう場合
先ほどもお伝えした通り、ここ最近多いケースではSNSを用いた手口です。
主なパターンとしては、前述したように、お金を稼いでいると強調しているSNSアカウントに対して興味をもったユーザーが問い合わせをするところから始まるケースが非常に多いです。
FAやバイナリーオプションなどの取引履歴などをユーザーに公開をして、お金を稼ぎたいユーザーからの興味関心を持たせ、ダイレクトメッセージやLINEなどに誘導されて、その後高額なレクチャー代金などを払ってしまうケースが多いです。
個人間でのやり取りの為、被害事例などの情報があまりなく、そのまま泣き寝入りしてしまう方もいらっしゃいますので、あきらめずに必要な相談機関に問い合わせをしていただく事が大切です。
副業コンサル詐欺の事例
副業コンサルのなかで被害の多い種類としては
・FX
・仮想通貨
・バイナリーオプション
・アフィリエイト
・せどり・転売
副業の種類は分かれているものの、副業コンサル詐欺の手口は共通していることが多いです。これから紹介する事例に心当たりがある方は副業コンサル詐欺の被害に遭っている可能性がありますので確認をしてきましょう。
被害事例①
きっかけは「誰でも毎日3万円稼げる方法」といった広告を見かけたことでした。
販売ページには、「ボタン一つで手軽に稼げる」などと記載されていて申し込みをしました。その後、少額の教材を購入しましたがコンサルを受けられることはなく、担当者との電話相談予約をしました。
そうすると、担当者の人からも「毎日3万円稼げるようになるので1か月程度で回収できる」などと言われてその言葉を信じて90万円の契約をしました。
しかし、始まったコンサルティングの内容は、とても毎日3万円稼げるようなものではなく、言われたとおりに取引をしているにも関わらずマイナスになってしまいました。
担当者に問い合わせをしても、「やり方が悪い」などと言われたまま、その後は連絡も取れなくなってしまいました。
被害事例②
SNSでバイナリーオプションの運用で稼いでいるという方の投稿に目が止まり、興味本位でフォローしたところ、メッセージが送られてきて、「初心者でも簡単に稼げる勝率の高いツールがある」と勧誘され、稼げるまでレクチャーしてくれるというので、50万円で勝率80%のツールを購入しました。
でもレクチャー通りにツールを使用しても全くうまくいかず、相談したところ、たった今、勝率95%のツールにキャンセルがあったと言われ、通常80万円のところ、60万円でいいと言われ、今より勝てるようになるなら…と思い購入しましたが、その日からだんだんレスポンスが悪くなり、サポートというサポートをしてもらえないまま、音信不通になってしまいました。
被害事例③
大手通販サイトを利用した無在庫物販という内容の副業コンサルに90万円払ってしまいました。まず初めにオンラインセミナーで「誰でも簡単に月30万円稼げる」など講師の言葉を鵜吞みにして契約をしてしまい、教材代・コンサルティング費用などの支払いをしてしまいました。
しかし、教材の内容はネットで調べても出てくるような内容で、コンサルティングも最初の3日間だけでその後は予約を入れようと連絡をしても忙しいからと先延ばしにされてしまい、なかなか連絡が取れない状況でした。
その様な状況が続いたので、返金を求めた途端にいろいろと説教をされてしまいそのまま連絡が取れなくなってしまいました。
高額な副業のコンサル詐欺にあってしまった場合に返金方法はどうすればいい?
副業コンサル詐欺被害に遭ってしまった場合に返金してもらう方法や、どのような機関に相談すればよいのかわからない方も多いのではないでしょうか?
副業コンサル詐欺のトラブルに遭ってしまった際の相談機関についてご紹介していきます。
1.返金保証制度があると謳っていてもほとんどの場合は返金されない
2.消費生活センター等の相談機関へアドバイスをもらう
3.弁護士へ返金交渉を相談する
1. 返金保証制度があると謳っていてもほとんどの場合は返金されない
まず、副業コンサル詐欺だと思った時に考えることは、販売業者に直接返金を求めることだと思います。
しかし、悪質な情報商材は返金保証と謳っていても返金に応じてくれることはほとんどありません。
返金保証というのは、ユーザーに情報商材を購入させるために謳っているだけです。
副業コンサル詐欺を働く悪質な業者は連絡が取れなくなってしまう事もありなかなか返金交渉が進まないことが多いです。また返金に応じてくれたとしても、とても少額な金額を提示されて泣く泣く合意をしてしまっている方もいらっしゃいます。一度、合意をしてしまうと残りの金額を返金することが非常に難しくなるのでご自身で返金交渉をする場合はまずは専門の機関に相談をすることをおすすめします。
2. 消費生活センター等の相談機関へアドバイスをもらう
副業コンサル詐欺に遭ってしまった際に、まずアドバイスをもらうのであれば消費生活センターに相談をする方法があります。消費生活センターは、全国各地にありますので身近な消費者問題についての相談窓口となっております。情報商材のことだけでなく様々なトラブルについての相談も受けることができます。
どこに消費生活センター等があるか不明な場合は、消費者ホットライン【188】に電話をすれば相談先の案内をしてくれますので相談をしてみるとよいでしょう。
3. 弁護士へ返金交渉を相談する
次に、消費生活センター等に相談をしても返金ができないケースもあります。
そのような時には弁護士へ相談することがよいでしょう。
弁護士は、依頼者の代理人として相手業者と返金交渉を行っていきますのでご自身で対応をすることもなくなるので手間や時間がかかることもありません。
無料相談をしてくれる法律事務所もありますが、弁護士へ依頼した際に掛かる費用についてはそれぞれの法律事務所によって異なります。相談する際にはしっかりと確認をして頂くことがよいでしょう。
まとめ
最後に、これまで副業コンサル詐欺についてご紹介をしてきました。
バイナリーオプション・FX、仮想通貨、せどり・転売、アフィリエイトなどの様々ありますが、副業コンサル詐欺の手口については共通点が多いです。本記事を参考にしていただき理解を深めることによって、未然に副業コンサル詐欺の被害を防ぐこともできるのではないかと思います。
しかし、副業コンサル詐欺の被害にあってしまった場合でも弁護士に依頼することで返金ができる可能性があります。すでに副業コンサル詐欺の被害に遭ってしまった方はまずはしかるべき相談機関へ連絡することを検討していただくことがよいでしょう。また、副業コンサル詐欺の被害については時間的な問題も発生してくることがあります。実際に副業コンサル詐欺に気付いた時にすぐに弁護士へ依頼をして返金交渉をしてもらい返金に成功したが、時間が経ってから返金交渉を行った場合には返金が出来なかった場合もあります。副業コンサル詐欺の被害に遭ってしまったと気付いた時にすぐ返金対応をしてもらえる弁護士や、消費生活センターなどに相談してみましょう。
当事務所の解決事例はこちらから
最後に、悪質な情報商材を販売している業者が多く存在しており、当事務所では副業コンサル詐欺に遭ってしまった方のご相談を多くいただいております。
少しでも副業コンサル詐欺に遭ってしまっているのではないかと思われましたら、ご遠慮なくご相談ください。
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