【支援金詐欺】巧妙な手口や被害に遭った時の対処法や返金方法について

LEGAL Zeus 法律会計事務所

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【支援金詐欺】巧妙な手口や被害に遭った時の対処法や返金方法について

悪質な支援金詐欺サイトには、サイトの運営側に雇われた人材が、異性の会員や、芸能人等になりすましてやり取りを行う者が存在しており、それを『サクラサイト商法』と呼びます。

今回は、『サクラサイト商法』の被害に遭われた方々の声と一緒に、悪質な支援金詐欺サイトから、被害金額を取り返す為の方法をご紹介いたします。

これらが、支援金詐欺サイトの詐欺手口に多いといえます。

では、支援金詐欺サイトに誘導された場合や、自ら登録した場合、どのような流れで、高額な詐欺被害に発展してしまうのか…

支援金詐欺サイトに多いのが、『文字化け』です。

サイト内で個人情報を交換するような流れにもっていき、いざ個人情報を入力すると、『文字化け』していまい、『文字化け(システムエラー)を解除する為には、解除費用として、ポイントを購入してください』等のシステムエラー解除を仄めかす、メッセージがサイト側から送られてきます。

副業を目的として、サイトに登録した方は、やり取りしている相手にそのことを伝えると、『システムエラーの解除費用も上乗せして支払うから』などの言葉に押され、支払いを繰り返してしまい、結局システムエラーが解除されることはなく、詐欺に遭ってしまう方が多くいます。

その他にも、出会いを求め、自らが出会い系サイトに登録をした場合も、『金銭の援助』の理由で、サイト内での個人情報に誘導され、終いには多額の金額を支払っていた、というケースもあります。

システムエラー解除の金額は、徐々に高額になっていくケースもありますので、注意しましょう。

実際に支援金詐欺の被害に遭った方の体験事例一覧

支援金詐欺について、どのようなケースがあるかお話したところで、実際に支援金詐欺で、お金を騙し取られてしまった方々の声を聞いてみましょう。

支援金詐欺被害者の体験談①

副業を探していたところ、『メールでやり取りをするだけで、簡単に高収入稼げちゃいます』といった副業を見つけたので、始めたところ、出会い系サイトに誘導され、登録しました。

早速男性から連絡があり、相談に乗ってほしいと言われて、やり取りをしていたのですが、お礼にチップを渡したいと言われ、口座情報を送ろうとしたのですが、文字化けしてしまい、そのことを男性に言うと、文字化けを直すためのシステム費用も支払ってあげると言われたので、何度も何度も試してみました。

ですが、文字化けは解除されることはなく、システム費用等で、120万円も支払ってしまいました。

本当に情けないと、心から悔やんでいます。

支援金詐欺被害者の体験談②

出会いがなかなかないことを知人に相談したところ、出会い系サイトでいい出会いがあったと聞いたので、自分で探して、出会い系サイトに登録してみました。

少し料金が高いなとは思いましたが、出会えるならと思い、何人かの女の子とやり取りをしていましたが、だんだん話しが噛み合わないことが増え、不審感が募りました。

会う約束をしても、理由をつけて引き伸ばされることが、何回にも渡っていたある日、さすがにおかしいと思い、その出会い系サイトについて調べてみると、詐欺被害に遭っている方が多いという口コミを見つけ、やっと詐欺であることに気付きました。

ですが、その時には既に、何十万円ものお金を支払っていました。

支援金詐欺被害者の体験談③

メールで、『税金対策のために、あなたにお金を譲りたいと言っている人がいます』という内容のものが届きました。

間違いメールだと思いましたが、お金欲しさに返信しようと思い、メールのURLをタップしたところ、支援金詐欺サイトに誘導されたので、登録して返信をしました。

そして、受け取るために個人情報を送ってほしいと言われ送りましたが、何度もエラーメールが届き、お金を入れないと、エラーが直らないと言われました。

すると、男性がその費用も上乗せして払うからと言われたので、回数追うごとに費用は上がっていきましたが、何も疑うことなく払い続けました。

ですが、結局個人情報の交換はできず、お金だけがなくなり、騙されたことに気がつきました。

誰に相談するか迷ったら…

支援金詐欺となると、誰かに相談したくとも、躊躇いからか、諦めてしまう方が大勢いるかと思います。

また、『こんなに被害者がいるのに、どうして警察は捕まえないのだろう』と思われるかと思います。

最近は、こういった悪質サイトの手口が非常に巧妙になっていますので、警察側もむやみに動けないというのが現状です。

・弁護士

支援金詐欺の運営会社を捕まえることはできませんが、自身ではどう対処していいかわからない場合でも、法律の専門家である、弁護士に相談することによって、自分の代理人として、相手側としっかりと交渉し、問題を解決してくれます。

特に、支援金詐欺に強い弁護士を選ぶと、同じ支援金詐欺サイトから、返金実績がある場合もあります。

また、実際に弁護士に動いてもらうとなると、費用がかかりますが、初期費用が必要ない法律事務所もありますので、そういった法律事務所にお願いするのもいいかと思います。

・国民生活センター

国が消費者の為に設立している、国民生活センターでも、支援金詐欺についての相談を受け付けています。

国民生活センターでは、的確なアドバイスをしてもらえる他に、場合によっては、無料で対応してもらえることもあります。

支援金詐欺で被害に遭ったら、お金は取り戻せるのか…

結論から言うと、被害に遭った状況によりますが、弁護士がサイトの運営側との間に入ることにより、お金を取り戻すことは可能でしょう。

どの詐欺でもそうですが、その方の場合によって、どれくらいの期間で、どれほどの金額が戻ってくるか、変わってきます。

では、どのようにしてお金を取り戻すか、お話していきたいと思います。

1. 支援金詐欺サイトの運営会社へ直接交渉

インターネット上で、消費者のいる運営をする場合は、『特定商取引法に基づく表記』というものを、必ず記載しなくてはなりません。

『特定商取引法』とは、消費契約者を守る法律で、運営会社の所在地や、連絡先、代表者の氏名等の記載を義務つけされています。

ここに記載をされている会社に、弁護士から連絡を入れ、交渉をしていきます。

2.クレジットカードや、電子マネーで支払いの場合

支援金詐欺サイトでは、運営会社が海外の会社である場合が多くあります。

海外となると、さすがの弁護士でも、連絡を取るのは難しいです…

ですが、クレジットカード支払いの場合、決済代行会社に連絡を入れて、決済代行会社から出会い系サイトの運営会社へ、連絡を入れてもらい、アポイントを取ります。

3.銀行振り込みで支払いの場合

こういった悪質な支援金詐欺サイトは、振り込み先の口座名義はだいたい日本の会社であることが多いです。

その会社宛にも、銀行振り込み分の金額をかえしてもらうよう、連絡を入れ、交渉していきます。

法律事務所に相談するにあたって、用意するものは?

こういった詐欺被害に遭った場合は、早めに対応した方がいいです。

というのも、支援金詐欺を行っているサイトは、サイトの名前を変えて運営していることが多いです。

これは、被害に遭った方が口コミサイト等に、被害事例をあげることによって、サイト側にとっての悪評が広まることにより、利用者が減ってしまうのを避けるためだと考えられます。

サイト名が変わるタイミングで一時的に利用停止になるケースや、サイト側と連絡が取れなくなってしまうこともあります。

こういったことから、法律事務所に返金の相談をするのであれは、相談前にいくつか準備をしておくと、対応も早くしてもらえるかと思います。

1.運営会社名や、連絡先

弁護士がサイトの運営側と交渉するには、その運営会社の所在地や、電話番号、メールアドレス等が必要です。

先ほどもお話しをしましたが、消費者を対象としたサイトを運営するには、特定商取引法に基づく記載をしなくてはなりませんので、ここに記載されている所在地や、連絡先をメモしておくとよいでしょう。

支援金詐欺サイトに関しては、所在地や、電話番号が、海外の場合がありますが、念のためにメモをしておくことを、おすすめいたします。

2.支払い明細の整理

支援金詐欺サイトのポイントや、システム費を支払う際、クレジットカードや、銀行振込、電子マネーで支払ったかと思います。

弁護士がサイトの運営側と交渉をする際に、いつからいつまでの支払い期間があり、いくら支払っているのかが明確であると、交渉もスムーズに行えますので、支払い明細を整理し、自身でも、支払い期間や、支払金額を整理しておくことを、おすすめします。

クレジットカードの明細がない場合は、支払いを行ったクレジットカードの裏面にある、カード番号に、支払いした期間を伝えると、明細を再発行してもらえますので、まずは、連絡をしてみましょう。

銀行振込の場合で、明細が残っていない場合は、通帳記入でも大丈夫ですので、わかりやすいように、印をして、証拠提出することをおすすめいたします。

振り込み先の口座がわかるようであれば、そちらもメモしておきましょう。

3.詐欺行為につながる、やり取り

支援金詐欺サイトでのやり取りは、できれば人に見られたくない内容も、あるかと思いますが、こういった出会い系詐欺に強い弁護士は、相談者の方と、同じような相談をたくさん受けています。

サイトの運営側と交渉をするうえで、どれだけ詐欺行為だといえる証拠があるかで、サイト側から返ってくる金額が変わってきます。

『文字化けになってことを相手に相談した際に、システム費用も一緒に支払う』や、『やり取りのなかで、噛み合わない会話』などをできるだけ多めに残しておき、スクリーンショットや、写真を残しておくことをおすすめします。

まとめ

お金に困っているからこそ、『お金を譲りたい』『謝礼としてお金をあげたい』等の甘い誘惑に誘われてしまいがちですが、詐欺を行うような業者は、言葉を生業としていますので、こういったうまい話には、だいたい裏がありますので、気を付けましょう。

また、自身で支援金詐欺サイトに登録した際も、ポイント設定が、あまりにも高額な場合は、悪質な出会い系サイトの可能性がありますので、利用を控えましょう。

なかなか知人や、家族に相談しにくい件ではあると思いますので、支援金詐欺や、副業詐欺に関しての、専門知識がある機関に相談する方が、安心もできて、今後、どういった対処をした方がいいか、アドバイスもしてもらえるかと思いますので、まずは、相談してみましょう。

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